第2回 市民後見人養成ステップアップ講座
成年後見業務の観点からの生活保護
~生活保護法の基礎と実際~
平成26年10月18日(土)市川市の行徳公民館で第2回ステップアップ講座を開催しました。
昨今、メディアで「生活保護」について見聞きする機会が多くなり、成年後見分野でもこの知識を避けて通ることはできなくなっています。
そこで今回は「生活保護法の基礎と実際」と題して、市川市福祉部福祉事務所主査でケースワーカーの東順子様から、4時間にわたってご教授頂きました。
前半は生活保護の利用実態や生活保護法の4つの基本理念、適用に関する原則、支給額の算出方法など多岐にわたる内容を学びました。
後半は3つのケースをもとに、生活保護の適用か否か、どのようにして「生きる」ための問題解決をしていくかを学びました。
これまでケースワーカーとして600件を担当されたが、どれ一つとして同じものがなく、対象者(世帯)の生活状況、健康状態、親族の判定と生活状況、金融資産や不動産の調査、年金の受給状況、健康保険料の支払い、就労の可能性などを一つ一つ丹念に調べ上げて解決していくとのこと、大変なお仕事であることが分かり、頭が下がる思いがしました。
成年後見業務に携わる私たちにとって、今日のお話は大変役に立ち、有益な講座であり、今回、ご協力を決断された市川市福祉事務所と講師の東順子様に深く御礼申し上げます。(橋本記)