第1回 市民後見人養成ステップアップ

 

「市民のための権利擁護と介護保険講座」のご報告

 

平成26年(2014年)7月19日、市川市市民活動団体支援金助成事業として、本八幡駅前の八幡市民談話室にて「市民のための権利擁護と介護保険講座」を開催しました。当開催は、一般参加のほかに、当法人がこれまで7回開催した「市民後見人養成基礎講座」の修了生のためのステップアップ講座も兼ねました。

 

第1部は大浦明美さん(社会福祉士・秀明大学非常勤講師)による「権利擁護の基礎」。私たちの生活の基本には人権があり、その人権の分類、日本国憲法のもとでの権利擁護、それを具体化している各種法律、成年後見と権利擁護の関係などを体系的に学びました。また、判断能力が不十分ゆえに犯罪をおこしてしまう弱者がおり、このような弱者に後見人がつくことによって再犯を防止し、更生につながるお話をいただきました。成年後見の新しい視点といえます。

 

 

第2部は内藤千加子さん(介護支援専門員)からの「介護保険制度の基礎」。成年後見では、認知症については学びますが、介護保険制度については後回しになりがち。今回は、介護保険制度の全般を基礎から学びました。調査・審査と認定審査委員会など要介護認定までプロセス。認定結果による介護度と利用できるサービス量との関係。今後、利用者の負担が1割から2割になる予定で、特別養護老人ホームへの入所要件も要介護3からになることなど、今後の改正方向についても。制度から実務まで多くのことを学ぶことができました。